スコアメーカー7では、楽譜の要素である線の太さや長さ、記号の相対位置を表すのに「mm(ミリメートル)、cmm(センチミリメートル)」と「T(テンス)」という2種類の単位を使用します。この2つは大変重要ですので、理解しておいてください。
この2つとは別に、フォントでは一般的なポイントも使用します。
用紙のサイズや余白などはおなじみのmm(ミリメートル)が使用されます。五線の高さなどでは「7.2mm」のように小数も使用されます。
五線や加線、小節線などの線の太さのように、さらに細かいサイズを指定するにはcmm(センチミリメートル)が使用されます。「センチ」は百分の一を意味しますので、1cmmは1mmの百分の一、つまり0.01mmです。
重要なことはこれらは絶対的なサイズを表す単位であるということです。用紙の設定どおりに等倍で楽譜を印刷した場合、この単位で設定したサイズは印刷結果に反映されます。
プリントの解像度などによっては、十分細かいサイズが印刷結果に反映されないことがあります。また、一般的にディスプレイ画面の解像度は印刷時より低いため、線の太さなどの違いが画面上では反映しない(ように見える)ことがよくあります。このような細かい単位の効果は、十分高い解像度で印刷して確認するようにしてください。
一方で、T(テンス)は相対的な単位を表します。テンス(tenth)は英語で十分の一を意味します。スコアメーカーシリーズでは、五線の線間のサイズに対して十分の一をテンスとしています。
五線の線間ということは、通常の音符の符頭(縦方向)の大きさと同じです。つまり、符頭の高さは10Tということになります。
テンスを使用するのは、五線の高さ(音符の大きさ)に連動してほしいサイズ(距離)を設定するときです。たとえば、パートや段落同士の間隔、音符と臨時記号の距離、連桁の太さなどです。