ボーカル機能は、入力された歌詞を歌う機能です。
対応している歌詞の文字は以下の通りです。
全角のひらがな、全角のカタカナ
全角の「ー」(長音)・・・発音を伸ばします。
「’」(アポストロフィ)・・・直前の日本語の母音を発音しないようにします。
全角/半角のアルファベット大文字/小文字、半角の['](アポストロフィ)、[.](ピリオド)、[-](ハイフン)
対応している歌詞の文字についてはボーカル対応文字一覧にまとめてありますので、こちらも合わせてご覧ください。
発音が間違っている場合は、発音文字列を修正することで正しく歌うように調整できます。 詳しくは、ボーカルの準備の「発音文字列の調整」を参照してください。
スコアメーカーZEROのボーカル機能は、基本的に日本語用です。 ただし、アルファベットで入力された歌詞についても、英語音素を推定し、さらにそれを日本語音素に置き換えることで発音をおこなっています。 そのため、アルファベットの歌詞については意図したとおりに発音しない場合があります。
1つの音符に歌詞が2文字以上あるとき、各文字を発音するタイミングは自動的に決められますが、歌詞が日本語の場合は全角の「ー」(長音)を使うことで調整することができます。 例えば、図の1小節目のように「はい」と歌詞を入れた場合、「は」を伸ばして歌いますが、「い」のほうを伸ばして歌わせたいときは、2小節目のように「はいー」と歌詞を入力します。
歌詞は「はい」のままで、発音文字列に「はいー」と設定しても調整することができます。 詳しくは、ボーカルの準備の「発音文字列の調整」を参照してください。
全角の「ー」(長音)の入れ方によって発音タイミング(各文字の発音割合)が決められます。 例えば、「はいー」と設定した場合は、「は」と「い」は1:2の割合で発音されます。 「はーいーー」と設定した場合は、「は」と「い」は2:3の割合で発音されます。
ボーカル機能を使用する場合は、ボーカル機能を使用していない通常の楽譜演奏に比べて以下の違いがあります。
演奏開始時に、実際に演奏が開始するまで少し時間がかかります。
ボーカル生成をバックグラウンドで生成し、演奏前に生成が完了している場合はすぐに演奏を開始することができます。 詳しくは、再生オプションの「バックグラウンドで生成する」を参照してください。
演奏中にテンポやキーを変更した場合は、演奏していた小節の頭から再スタートします。
演奏中にボーカルを生成する場合、演奏時に負荷がかかります。 歌声にノイズが出る場合は、ボーカルバッファサイズを大きくすることで解決する場合があります。 再生オプションの「バックグラウンドで生成する」、「生成終了後に再生」にチェックを入れておくことで、演奏前にボーカル生成を完了させ、演奏時の負荷をなくすこともできます。
「ボーカルバッファサイズ」の変更については、再生オプションの「バッファサイズ」を参照してください。
また、歌唱について、以下の制限があります。
アクセント以外のアーティキュレーション、装飾記号、ペダル、センツァ、アルペジオは発音に反映されません。
発音中のクレッシェンド(発音しながら音量を上げる)、デクレッシェンド(発音しながら音量を下げる)には対応していません。
エクスプレッションには対応していません。
歌詞の記述文字列をそのまま発音します。
例えば、「こんにちは」の「は」をそのまま歌わせると、文字通り"は"と発音してしまいます。 発音が間違っている場合は、発音文字列を修正することができます。 詳しくは、ボーカルの準備の「発音文字列の調整」を参照してください。
1つの音符に付いている歌詞の文字が多いと、正しく発音しないことがあります。
歌詞がない音符の部分については、前の歌詞を伸ばして歌います。
音符や臨時記号を楽譜に貼り付けたときや音符を選択時に音符を発音しますが、ボーカルではなく元の楽器音で発音されます。
貼り付け時や選択時の発音は編集オプションの「音符入力時に発音する」「音符選択時に発音する」で切り替えることができます。