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今日は最後にバッハ先生が曲を作る前の和音の進行について話してくれるそうです。 これを聴いておけば、自分で和音の進行を決めることができるので、曲のバリエーションが増えそうです。 |
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バッハ先生 おはようございます。 |
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おはよう、おんぷちゃん。 もう和音からのメロディー作成講座も最後になってしまいましたが、今日説明する和音の進行は 曲を作成するときにとても役立ちますので、よく聞いておいてくださいね。 |
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ところでバッハ先生、今まで聞きたかったんですけど、和音ってなんですか? |
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和音とは高さの違う2つ以上の音が重なり合って響く音の事です。 ところで、おんぷちゃん・・・ ハ長調は何の音から始まってるか知っていますよね。 |
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はい。「ド」から始まって「レ」「ミ」と続いていきます。 |
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その通り。ではそれを楽譜に書いてみますね。 |
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これが和音の根音(こんおん)になります。それに3度上の音を2つ足したものが基本の和音になるのです。 根音(こんおん)がドの場合は、こうなります。 |
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和音にするとこうなります。 |
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はい、よくわかりました。 だからTの和音は「ド・ミ・ソ」Wの和音は「ファ・ラ・ド」なんですね。 |
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そのとおりです。 これまでの練習問題では、解りやすいように、小学校で習ったTとWとXの和音だけを使いT→W→T→X/T→W→X→Tという簡単な和音の進行だけを使いました。 しかし、この和音の進行にも実は決まりがあるのです。 |
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和音の進行に決まりがあるのですか? |
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日本語も、いくつかの単語が結合して「センテンス」が組み立てられるように、音楽もいくつかの和音が 結合して「和音のセンテンス」があるんです。 この「和音のセンテンス」を「カデンツ」といい、日本語の場合、言葉を組み立てるのに「主語」・「述語」・ 「修飾語」の3種類があるように、和音には、「トニック」(T)・「ドミナント」(D)・「サブドミナント」(S)の 3種類があり、この3種類には使う順番があります。 |
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どのような順番なのですか? |
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「トニック」(T)からはじまり「ドミナント」(D)へ移行し「トニック」(T)にもどる第1カデンツ T→D→T 「トニック」(T)からはじまり「サブドミナント」(S)へ移行し「ドミナント」(D)に移行したあとに 「トニック」(T)にもどる第2カデンツ T→S→D→T 「トニック」(T)からはじまり「サブドミナント」(S)へ移行し「トニック」(T)にもどる第3カデンツ T→S→T この3種類があるのです。 さてこれにTとWとXの和音を当てはめてみます。 |
第1カデンツ T→D→T 第2カデンツ T→S→D→T 第3カデンツ T→S→T |
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ということは、T→W→T→Xは、T→S→T→Dになるのですね・・・ あれっ 先生。どれにもあてはまりません。 |
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和音の進行を全部書きだすと、こうなりましたね。 T→W→T→X→T→W→X→T |
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はい先生。 |
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(T→W→T)→X→T→W→X→T まずはこのカッコの区切りでT→S→T T→W→(T→X→T)→W→X→T 次はこのカッコの区切りでT→D→T T→W→T→X→(T→W→X→T) 最後はこのカッコの区切りでT→S→D→Tと、この和音進行は、第3、第1、第2カデンツの複合形なんです。 トニック(T)はTの和音で重ねることができるんですよ。 難しく考える必要はありません。 上の表を見ながら、和音を置いていけば簡単に和音の進行はできますよ。 |
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はい今日習った和音進行を使って、たくさん曲を作ってみたいと思います。 バッハ先生、今までどうもありがとうございました。 |
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曲を作るのに慣れれば、すごく良いメロディーが自然と浮かぶようになりますよ。 楽しみながら曲をどんどん作ってみてください。 |
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