ここでは、プロパティを使って演奏記号の表示テキストや、演奏時の奏法の設定値などを設定する方法を説明します。
「記号」リストにはPresto はありますが、Molto presto はないですね。こういうときにプロパティの出番です。以下の手順で入力することができます。
Presto を入力
まず、演奏記号入力モードのコントロールバーからPresto を選択して楽譜上に入力します。
入力したPrestを選択
カーソルを「選択」カーソルに切り替えて、Prestoをクリックします。選択状態になると緑色に点灯します。
「プロパティ」パネルを表示する
マウスの右ボタンをクリックして、メニューを表示します。メニューの「プロパティ」を選択して、「プロパティ」パネルを表示します。
テキストを変更する
「プロパティ」パネルの一番上の項目「テキスト」の欄のPresto と表示されている部分をマウスでクリックすると、反転して編集可能になります。 ここでPC のキーボードを使ってPresto からMolto presto に変更してEnterキーで入力を完了しましょう。
テンポを変更する
次に「プロパティ」パネルの項目、「テンポ(1分間の4分音符数)」の欄の184と表示されている部分をマウスでクリックします。
反転して編集可能となりますので、お好みのテンポ値をPC のキーボードを使って入力し、Enterキーで入力を完了しましょう。
これで、Molto presto の入力は完了です。 速度記号のプロパティには、他にもフォントや大きさ(Platinum のみ) など様々な項目が表示されています。いろいろと変更して効果を確認してみてください。
「プロパティ」パネルには、楽譜上で選択している記号などの情報が表示されます。 したがって何も選択されていない状態ではプロパティウィンドウには何も表示されません。( 厳密には、マウスカーソルが入力カーソルになっているときはその入力ツールの属性が表示されます。)
「プロパティ」パネルで設定できるのは演奏記号の属性だけではありません。音符や記号、また小節やパート、歌詞や図形など、あらゆるものの属性を編集するときに使用します。
例えば、楽譜上に入力した音符を選択して、「プロパティ」パネルを確認すると、「種類」「付点」「符尾の向き」「符尾の長さ」「符頭」・・・「色」( 色はPlatinumのみ)「サイズ」 といろいろな属性を編集できます。
そのほかにも「プロパティ」パネルを使えばこんなこともできます。
タイトルのフォントを変更する
特殊な形の音符を入力する
コントロールバーにない拍子記号を入力する
記号を表示しないで演奏効果だけ加える
自由な大きさの音符を作成する
記号の位置を標準の場所からずらして表示する
パート名を変更する
特定のコードネームのところでフィルインを入れる
楽譜の特定のテキストにハイパーリンクを設定する
歌詞のハイフンや音引き線を自由に設定する
楽譜に貼り付けた絵を背景側に移動させる
・・・などなど、とにかくいろんな編集作業にプロパティウィンドウは大活躍します。
プロパティで設定できる項目には、Platinum にしか用意されていないものが多くあります。詳し くは、各記号などの解説を参照してください。