クレッシェンドやスラーのように、始点と終点を持ち、長さなどを自由に設定できる記号を2点記号呼びます。したがって、2点記号はその始点と終点をマウスでクリックして入力することが基本的な操作になります。
クレッシェンドとデクレッシェンドには、松葉の形の線で表示する記号とcresc.のようにテキストで表示する記号があります。 後者については後ほど説明する「演奏記号の入力」で登場しますので、ここでは線で表示するクレッシェンドの入力方法について説明します。
「モードバー」の「音符入力」アイコンをクリックして、音符入力モードにします。
「コントロールバー」の「クレッシェンド」アイコン上にマウスを移動すると、リストが表示されるので、クレッシェンドまたはデクレッシェンドを選択します。
楽譜上にマウスを移動すると、マウスカーソルの先にクレッシェンドが表示されます。このクレッシェンドの左端を入力したい場所に合わせて、マウスの左ボタンを一度クリックします。
始点が固定されますので、マウスを右方向へ移動させて終点となるところでもう一度マウスの左ボタンをクリックします。
このときShiftキーを押したままマウスを移動させると水平に入力することができます。また、上下にドラッグすると開き具合を調整することができます。
※マウスの左ボタンを押しながら、マウスを動かすことをドラッグといいます。
スコアメーカーでは、( デ) クレッシェンドが、五線の中や五線に近すぎる場所を避けて入力されるように「グリッド」が働いています。どうしても五線の中に入力したいときは、 一旦入力した後で移動することになります。入力した記号の移動方法については、 「入力した記号の移動」を参照してください。
スラーも基本的にはクレッシェンドと同じように始点と終点でそれぞれマウスの左ボタンをクリックして入力しますが、クレッシェンドと違って始点と終点のそれぞれで、親の音符を必要とします。
そのため、アーティキュレーションや臨時記号の入力で行ったように親の音符がピンクに点灯した場所でクリックして入力する必要があります。
例として、下図のようなスラーを入力する手順を説明します。
スラーを選択
「モードバー」の「音符入力」アイコンをクリックして、 「コントロールバー」の「タイ・スラー」アイコン上にマウスを移動します。リストが表示されるので、「スラー」を選択します。
始点の入力
マウスカーソルを始点の音符付近に移動させ、音符がピンク色に点灯したらマウスの左ボタンをクリックします。
終点の入力
マウスカーソルを移動させて、終点となる音符がピンク色に点灯するところで、もう一度マウスの左ボタンをクリックします。
スラーの始点の指定時に、親の音符の符尾付近でクリックしたとき、符頭付近でクリックしたときとで、結果の形状や位置が変わります。終点の位置についても同様です。 さらに、スラーは終点の指定時にマウスをドラッグして深さを調節したり、入力した後で自由に変形することもできます。 詳しくは、「スラーの入力と変形」を参照してください。
タイとスラーは、見た目はよく似ていますが別々の記号です。「コントロールバー」からタイを選択して、隣り合った同じ高さの音符のところに近づけると2つの音符がピンク色に点灯するので、そこで2度クリックしてください。
隣り合った同じ高さの音符にスラーを入力すると、自動的にタイに変化します。 タイではなくスラーとして入力したい場合は、Shiftキーを押しながらスラーを入力してください。