:チュートリアル > レイアウトの編集 > 楽譜の設定

楽譜の設定

ファイル(F)メニューの楽譜の設定(F)...コマンドを実行してみましょう。 (あるいはクイックアクセスバーの「楽譜の設定」をクリックするか、 キーボードのCtrlキーとShiftキーを同時に押したままPキーをタイプしてもOK です。)

楽譜の設定ダイアログボックス

「楽譜の設定」ダイアログボックスが表示されます。

このダイアログボックスは、複数のページで構成されており、左の欄にある項目をクリックしてページを切り替えます。 このうち、「全般」のグループにある項目は、実「新しい楽譜を用意しよう」で学習した「新規作成ウィザード」の3 ページ目にあったものとほぼ同じです。 ここでの学習目標は「楽譜のレイアウト」なので、「ページの設定」に関する項目( 特に「用紙」と「五線」) について説明します。

左の図は、Platinumのものです。Platinum以外では、左の欄の項目に表示されないものあります。

用紙の設定

左の欄から、「用紙」をクリックしてください。ダイアログボックスの右側に、「用紙サイズ」「向き」「綴じ方」そして「余白」の設定値が表示されています。 このうち、「用紙サイズ」と「向き」については新規作成ウィザードの1ページ目で設定できたものです。新規作成後にここでも変更できるようになっています。 「余白」は用紙の縁からの余白をmm 単位で設定します。 「綴じ方」はPlatinum でのみ設定できます。(Platinum 以外は表示されるだけで変更はできません。) 「綴じ方」で「見開き」にチェックを入れると、さらにそれを左ページから開始するかどうかも設定できるようになっています。

表示(V)メニューの定規(R)にチェックを入れておくと、余白などを楽譜の編集中にも表示させておくことができて便利です。

五線の設定

楽譜の設定ダイアログボックスの左の欄から「五線」をクリックすると、五線のサイズやレイアウトについていろいろと設定するページが表示されます。

五線の高さとテンス

標準の五線高さ」で、この楽譜の五線サイズ( 第1 線から第5 線までの高さ) を0.1mm単位で設定します。 初級用のピアノ譜で10mm 前後、普通のピアノ譜や声楽譜で7~ 8mm、バンドスコアやミニチュアスコアで5mm 前後だと思いますが、自由に設定することができます。 ここで決めた五線の高さが、この楽譜の様々な設定の基準となります。五線の線と線との間隔を10 等分した値をスコアメーカーでは「テンス」と呼び、T と表記します。 線と線の間隔は10 テンスですから、音符の符頭( たま) のサイズ( 高さ) もだいたい10 テンスです。 標準的な符尾の長さ( 符頭の付け根から符尾の先端まで) は35 テンス、五線の第1 線から第5 線までは40 テンスとなります。

五線の配置を設定する

最大段落数を指定(X) を選択すると、1 ページに納める最大の段落数を指定してレイアウトしなおします。 「五線の間隔を調整する」で使用した四重弦楽奏のテンプレートで作成した楽譜は最初3段落でしたが、ここで最大段落数を2 に設定することで、自動的に2 段落に配置しなおしてくれます。

ページのサイズや標準の五線の高さ、パート数などによっては指定しただけの段落が必ず配置されるわけではなく、あくまでも「最大の」段落数です。

間隔を指定(D) を選択すると、「段落同士の間隔」「パート同士の間隔」「大譜表の上下の五線の間隔」をテンスで指定してレイアウトします。

ここで設定した間隔は正確にその値でレイアウトされるわけではありません。パート数や段落数などに応じてこの値を基準として五線の配置が決定されます。