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そのほか知っておいてほしいこと

ここまでに、スコアメーカーの基本的な使い方を説明してきました。 でも、スコアメーカーにはまだまだたくさんの便利な機能や使い方があります。 ここでは、これまで触れてこなかった、重要な項目のトピックをご紹介します。

タブ譜・ドラム譜・リズム譜そして数字譜

本書では普通の五線でできた楽譜について学習してきました。普通の五線というのは、5本の線に音部記号が先頭に表示された五線です。 中にはジャズの楽譜のように先頭に音部記号や拍子記号などを省略した「普通の五線」もあります。 また、ピアノ譜のように普通の五線が2つ( 場合によっては3つ) ひげ括弧で繋がれた大譜表も普通の五線です。

タブ譜( ギターやベース、ウクレレ用のフレットの数字で表示する五線) や、ドラム譜( ドラム専用の5本の線で書かれた五線)、リズム譜(1本線の上下に特定の打楽器を割り当 てた五線)もスコアメーカーでは、作成したり認識したりすることができます。(Elementsでは通常の五線しか認識できません。)

さらに、スコアメーカーPlatinumだけは、大正琴や二胡の数字譜の表記に対応した「数字譜」の作成と編集が可能です。( 数字譜の認識はできません。) これらの五線を使った音符の入力方法や編集方法は、基本的には普通の五線と同じです。 ポイントは、そのパート( 五線) のプロパティです。「新しい楽譜を用意しよう」で学習した「新規作成ウィザード」でこれらの五線を含むテンプレートを選択するか、 パートを追加してプロパティでこれらの五線に変更してから、音符や記号を入力してください。 数字譜とタブ譜については、普通の五線との相互変換が行えます。普通の五線譜を認識して、パートのプロパティを使って数字譜に変換するという使い方は数字譜楽譜の作成にとても便利です。

メニュー・コントロールバー・ショートカットキー

ここまでの説明は、基本的に「モードバー」、「コントロールバー」のアイコンををマウスで選択して実行する方法を主体に、「メニュー」コマンドを紹介したり、場合によってはキーボードだけでコマンドを実行する方法を紹介しました。 重要なコマンドを実行するときは、「メニュー」やショートカットも用意されているので、自分に一番使いやすい方法を身につけて効率よく作業しましょう。以下に、そのためのヒントを紹介しておきます。 各メニューのコマンドを見ると、右側にショートカットキーが表示されています。また「コントロールバー」のアイコンにマウスカーソルを合わせるとツールチップが表示され、そこにショートカットキーが表示される場合もあります。 リファレンスマニュアルにはショートカットキーの一覧も用意されていますので、参照してみてください。

オプションの設定

ツール(T)メニューのオプション(O)...コマンドを実行すると、 「オプション」ダイアログボックスが表示されます。 このダイアログボックスでは、スコアメーカーのオプションを設定することができます。その項目は、「編集」「表示」「起動」「その他」「再生」「録音」の6 つのタブに分類されています。 ここでは一つだけ知っておいて欲しいオプションを紹介しておきます。

「編集」にある「音高の自動変換(P)」という設定項目は意外と重要です。 既に音符などが入力されている楽譜の途中に、調号や音部記号などを後から入力したとき、この項目にチェックが入っていると、入力された記号によって影響を受ける音符の高さ位置や臨時記号の有無などが自動的に変換されます。 ちょっとピンと来ないかもしれませんが、アレンジや作曲をしているときはこのオプションはオンにしておくと便利なことが多く、楽譜認識を主に利用していて認識結果の修正をする場合などはオフにしておくと便利です。

Platinumにだけある機能とElementsにはできないこと

このマニュアルはスコアメーカーのPlatinum / Standard / Elements の3つのグレードに共通のマニュアルです。 そのためにPlatinum でしか実現できない機能についてはそのことを記し、説明を最小限にとどめました。 実際には、扱える五線の種類、楽譜の設定の項目、音符や記号のプロパティの設定項目の違いをはじめ、入力や編集を楽にする機能の違いがたくさんあります。 それにより多彩な楽譜をより効率よく作成できるのがPlatinum の特長です。

一方、Elements は楽譜の認識機能が、音符・休符とそれに関連する臨時記号などごく基本的なものに限定されているほかは、Standard と基本的に同じです。

Standard や Elements をお使いの方は、上位グレードへのアップグレードサービスを用意していますので、詳しくはインターネットのホームページをご覧ください。