大譜表は、ピアノの楽譜で一般的に使用される譜表です。通常は右手(高音部)がト音記号、左手(低音部)がヘ音記号の2つの五線で構成されています。 先頭小節の音部記号に別の音部記号を入力することで、高音部にヘ音記号を設定したり、低音部にト音記号を設定したりすることもできます。
大譜表で重要なポイントは、2つの五線で一つのパートを構成するという点です。したがって、音色の設定やパートに働く演奏記号などの効果は、通常、大譜表の上下の五線に共通して機能します。(演奏記号については、プロパティで特定五線のみに働かせることもできます。)
音符の横方向(時間方向)の位置も上下の五線にまたがって関係しますので注意が必要です。右手と左手の音符を同時に発音させるためには、横方向の位置が揃っている必要があります。
ピアノ譜ではなく、オーケストラスコアなどで複数の楽器パートをひげ括弧(大弧線)で連結した楽譜を書くときは、大譜表ではなく単独譜表の集まりとして作成し、パートのプロパティで括弧を付けるようにしてください。
超絶的な技巧を必要とするピアノ曲の中には、2つの五線では音符を全て書ききれず、3つの五線で1つの大譜表とする楽譜があります。 これをスコアメーカーでは、3段大譜表と呼んでいます。