転調のときは、ナチュラルを付けてから新しい調号を貼りたい。そんな場合は、単純にナチュラルを貼って、新しい調号を貼るのですが、譜例のようにするには、
ちょっとしたテクニックが必要です。
ナチュラルを貼り付けるためだけの小節に、ナチュラルを貼り、その小節幅を小さくし、小節線をマスクして、不完全小節として設定します。
プラチナム/Platinum/Pro(FX5以降のバージョン)では、[ファイル]メニューの[楽譜の設定]に「調号」の設定が追加されております。
調号の[調号の打ち消し]を[全て]にすることで簡単に設定できるようになっています。
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ナチュラルを貼り付ける
10シリーズ以前のバージョンの入力パレットには、ナチュラルが1つのものしかありませんが、マウスを五線に持っていくと、直前の調を打ち消すだけの数が自動的に貼り付けられるよ
うになっています。
Proでは、「ジャンルと用途」や「パレットのカスタマイズ」の設定によっては、ナチュラルがパレットにないことがあります。「パレットのカスタマ
イズ」でナチュラルを表示させておいてください。
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転調の調号を貼り付ける
調号は、小節に1つしか貼ることができませんので、次の小節に転調用の調号を貼り付けます。
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不完全小節に設定する
小節番号を表示させたり印刷する場合、このナチュラルだけの小節も番号としてカウントされるので、これを防ぐために不完全小節に設定します。
その小節をダブルクリックして選択し、「小節のプロパティ」の「不完全小節」にチェックを入れてください。
不完全小節に設定された小節は、小節番号にカウントされなくなります。
「自動スペーシング」の設定が「常に」になっていると、不完全小節に設定した小節は自動的にナチュラルが収まるだけの小節幅に調整します。
「自動スペーシング」を「しない」または「小節が一杯になったら」で使用する場合は、小節幅はドラッグして調整してください。
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小節線をマスクする
小節線を選択して、プロパティで「マスク」を設定します。
これで完成です。
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更新日時:2015年11月10日 /
文書番号:00042 ]