きらきら星のアレンジ
こんにちは。今回もスコアメーカーの拡張キット「作曲拡張キット」を活用してみましょう。作曲拡張キットの活用(その1)では、「カエルの歌」のアレンジをしてみましたね。
そうでしたね!「カエルの歌」がみるみる変わっていくので、ビックリでした。
今回は、「作曲拡張キット」の中からさらに新しい機能を使って「きらきら星」のアレンジに挑戦しますよ。
わー、楽しみですね。でも、アレンジって大変ですよね?
そう!でも大丈夫です。順を追って説明しますから、付いてきてください。まずは、メロディーを入れたら、「きらきら星」にコードを付けてみましょう。
えー!?コードなんて付けられませんよ。
コードアレンジも大変ですよね。スコアメーカーFX3 Pro*の「楽譜からコードネームを生成」機能を使えば、「きらきら星」にコードを付けてくれるんですよ。
「楽譜からコードネームを生成」機能は、拡張機能メニューにあるから、それをクリックしてね。
画面が出たら、「生成数」を「小節に2つ」を選んでみてね。ほら、もうコードが付きましたね。
もうできちゃったんですか!すごいですね。
すごいのは、まだまだここからですよ。このメロディーとコードネームを使って、アレンジしていきましょう。まずは、ピアノ伴奏を作ってみましょう。伴奏のアレンジも大変ですよね?「作曲拡張キット」の「アルペジエイター」を使って伴奏を作りますよ。
アルペジエイターって何ですか?
アルペジオってありますよね?分散和音とも言いますね。ピアノやギターの伴奏などにみられるフレーズを生成してくれる便利な機能ですよ。
まずは、パート2を追加して、パート2を選択状態にして、「アルペジエイター」をクリックしましょう。すると、こんな画面が開いて...
「種類」をクリックすると、フレーズが変わります。「試聴」をクリックして、アレンジがどのようなものがよいか聴いてみましょう。
ここでは、パターン3を選んでみますね。
それから、テンションコード(9th以上)を使っている場合は、「テンションノートを含める」にチェックを入れると、アルペジオにテンションコードを使ってくれますよ。
先生、演奏も聴かせてください。
もちろん!それでは、SMF(MIDI)データでお聴きください。
本格的な伴奏が、選ぶだけで簡単にできるのですね。
さて、アレンジをどんどん進めていきますよ。ピアノが入ったところで、バックにハーモニーを入れてみたくなりましたねぇ。
同じく「アルペジエイター」から「拍ごとのコード」を使ってパート3に作ってみましょう。さきほどと違って、今回は「転回」してみました。
転回って、たとえばドミソをミソドとかソドミのように変えるのですよね?
そうですね。和音を転回させると聞こえ方が変わってくるんですよ。さて、拍ごとではせわしないので、白玉(2分音符や全音符)にしたいですね。4分音符から、2分音符に変えてみましょうか。
4分音符を消して、2分音符で入れ直すんですか?
それはとても面倒な作業ですね。創作しているときに、使い方に手間取ってアイディアを忘れてしまいそうですよね。
そこで!「作曲拡張キット」の「リズムの単純化」を使ってみましょう。パート3を選択して、「リズムの細分化・単純化」をクリックします。
□のところをクリックして、チェックを外すと、2分音符になるんですよ。休符を入れたいときは、下の段にチェックを入れると休符が入ります。ここでは2分音符にしたいので、休符は使わないことにしましょう。
うわー、スゴイ。どんどんアレンジが進んで音楽らしくなってきましたね!
アレンジを試聴しながら試行錯誤できるから、作業も楽しいんですよ。さぁ、最後にベースを入れましょうか。 ベースは、アルペジエイターではなく、「ハーモナイズ」という機能を使ってみましょう。 パート4を追加して、パート1のメロディーパートをコピーして貼り付けます。
先生、何をするのですか...?
ハーモナイズという機能はね、音符が入ったパートに、いろんなハーモニーを付ける機能なんですよ。
すると、”メロディーの下3度でハモる”といったパートを簡単に作ることができるのです。
ここでは、「ベース音」を選んで、ベースのフレーズを作りましょう。
それから、「元からあった音符や休符を削除する」にして、メロディーは消しますね。
するとこのようにベースが出来ました!
でも、メロディーと同じ譜割で、ベースっぽくないような...
そうですね。それでは、さきほども使った「リズムの細分化・単純化」機能を使って譜割を変えてみましょう。
今度は、細分化をして、休符も使ってみましょう。
※ベースパートは、ト音記号からヘ音記号表記に修正してあります。
カッコよくなりましたね! 苦手なアレンジや、譜割の変更など入力し直す作業も楽々ですね!!
そうなんです。みなさんもアイディア次第でもっと多彩なアレンジをお楽しみいただけますよ。 一度、作曲・編曲にチャレンジしてみたかったという方も是非、このスコアメーカーFX3 Pro*のみでお使いいただける機能を活用してほしいですね。
*作曲拡張キットはFX3以降のProまたはPlatinumグレードでご利用いただけます。