「カエルの歌」がバロック風に!
こんにちは。スコアメーカーの拡張キットの魅力の一部を何回かに分けてお送りしたいと思います。 今回は、3つの新製品の中から作曲拡張キットについてお話ししましょう。
よろしくお願いします。作曲拡張キットのどのような魅力について話していただけるのですか?
このキットは作曲やアレンジが誰でも簡単に出来るように作られているんですよ。まずはこのキットを使って作った曲を聴いてください。
なんだか面白い曲ですね・・・ でもどこかで聞いたことのあるような気がするのですけど・・・
ではこの曲は知っていますか?
もちろん知っていますよ。「カエルの歌」ですよね小学校の頃に歌った覚えがあります。
実はさっき聞いてもらった曲はこの「カエルの歌」をペースに、作曲拡張キットを使って作ったオリジナル曲なんです。 今日はこの「カエルの歌」がどのようにして変わっていったのかを説明しながらこの作曲拡張キットの魅力をお伝えしていきたいと思います。
作曲拡張キットって、スコアメーカーFX3 Pro*に組み込んで使うんですよね。スコアメーカーでさっきのような曲が作れるんですか? なんだかわくわくしてきました。
ではまず「休符の削除」を使って、この楽譜の中の4分休符を消してその代りに前の音を伸ばしてみましょう。
4分音符+4分休符が2分音符に変わっているでしょう。
なるほど、休符の前の音を伸ばす操作って、マウスで休符を消して、音符の長さを変えて・・・と結構面倒なのに、これだと本当に簡単にできるんですね。
次に2パート目を、旋律の変形を使って音高を5度上に動かして、さらに上下をさかさまにしてみました。(反行)
するとこういう楽譜ができます。
1パート増やして、リズムが4倍の「カエルの歌」を 「音価の変更」を使って入れてみます。
倍率4倍を選んで、小節線を引きなおすにチェックを入れるだけで4分音符だった「ド」が全音符に変更になります。
もう1パート増やして「旋律の変形」で、カエルの歌を後ろから演奏させたものを加えてみましょう
おおお なんだかそれらしくなってきました。あっという間にできちゃいましたね。
これまでのことを、マウスの操作で一つ一つ行うのは大変骨の折れる作業です。 ところが、作曲拡張キットを使えば、元の小節を選択して、機能を呼び出してやるだけで大変効率的に作業が行えます。 これがこの作曲拡張キットのすごいところなんですよ。
それに、ダイアログの画面上でいろんな組み合わせを聴き比べながら旋律やリズムの変形ができるので、 これなら私にも作曲や編曲ができそうな気がしてきました。
折角いい曲が出来たのでバロック風にしてみちゃいましょう。 「カエルの歌 バロック風バージョン1」って感じでどうでしょ。音色を変更して、通奏低音をプラスしてみました。
すごいですね、「カエルの歌」がこんなに変わるんですね。
この「カエルの歌 バロック風バージョン1」を悲しげな短調バージョンにしたのが最初に聞いていただいた曲なんです。
これもスケールによる音高変換をつかってボタン一つでこうなるんですよ。
アイディアさえ浮かべば後はいろいろできちゃうんですね。
私も「カエルの歌」でいろいろ作ってみたくなりました。作曲拡張キットってすごいですね・・・
実は、今回紹介したのは作曲の基本的な要素の一つである対位法でよく使われる作業なんですよ。 それが、ボタン一つでメロディやリズムをさまざまに変形させることができるというお話でした。 作曲拡張キットには、メロディやリズムだけでなく、ハーモニーも含めた作曲・編曲に便利な機能がたくさん用意されています。 詳しくは、製品ページの各機能の紹介を見てください。 それではまた次回、拡張キットの魅力をお伝えしたいと思います。
*作曲拡張キットはFX3以降のProまたはPlatinumグレードでご利用いただけます。