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認識できる楽譜について

PDFミュージシャンはPDF楽譜を認識して、演奏データを作ります。PDF楽譜の種類によって、次の2つの方法を切り替えて認識しています。

テキスト認識と画像認識

PDF楽譜が文字コードを使って描かれているものは、テキスト認識を行います。テキスト認識では、PDFの音符や音楽記号を直接文字コードして解析するので、かなり正確な楽譜認識が可能です。ただし、テキスト認識できる楽譜であっても、PDFの作成方法は多種多様の為、記号同士の関連付けに失敗したり(タイや付点など)、一部の記号が全く認識できないといったこともあります。

テキスト認識ができなかったPDF楽譜は、画像認識を行います。画像認識はテキスト認識に比べ認識率は低くなります。また、認識時間もテキスト認識の数倍かかり、認識できる記号も一部限定されます。

※画像認識をするPDFのうちでも、紙の楽譜をスキャンして作ったPDFの場合、認識率が極端に低くなるため自動演奏はおすすめできません。

認識できる記号

PDFミュージシャンで認識できる記号は以下のとおりです。PDF楽譜は様々な形式で作られているため、本来は認識できる記号であっても、楽譜によっては一部認識できない場合があります。

※認識ミスがあった場合には、編集機能で追加、変更、削除が可能です。

  • パート構成
  • 音部記号(ト音/ヘ音/ハ音) ※記号の上下につくオクターブ「8」は認識しません。
  • 調号
  • 拍子記号
  • 音符
  • 休符
  • 臨時記号
  • タイ
  • 小節線(反復記号を含む)
  • 繰り返しカッコ ※「1, 2」のような複数指定の認識はできません。
  • 反復記号(D.C.、D.S.、セーニョ、Fine、to Coda、Coda) ※画像認識では認識できません。
  • 曲の先頭のパート名 ※画像認識では認識できません。
  • 曲の先頭の速度記号 ※画像認識では認識できません。

認識できない記号

以下の記号は認識できません。

  • 強弱に関する記号
  • 速度に関する記号(曲の先頭以外)
  • 音符を装飾する記号(装飾音符や装飾記号、アルペジオ、アーティキュレーションなど)
  • 符頭が×や◇などの音符
  • 長休符
  • ペダルなどの奏法記号
  • 省略記号
  • 発想標語など

その他制限事項

他にも次のような制限事項があります。

  • リズム譜やドラム譜、タブ譜には対応していません。五線であれば通常の音符は認識しますが、符頭が×や◇などの音符は認識しません。また、ドラム音色も内蔵されていないため、ピアノで鳴ります。
  • 1ページに複数ページを含む楽譜には対応していません。PDF変換ソフトによっては1ページに2ページや4ページなど複数ページを割りつけて出力できるものもありますが、そのような楽譜は一部しか認識できません。
  • 段落の途中の小節からパートが増えたり、減ったりする楽譜には対応していません。
  • 五線の外側にある拍子や臨時記号は認識しません。

自分でPDF楽譜を作成するときの注意

テキスト認識できる楽譜を作成する手順は以下のとおりです。

  1. スコアメーカーなどの楽譜作成ソフトで楽譜を作成します。このときそのソフトの標準的な記譜フォントを使用したほうが良い認識結果が得られることがあります。
  2. Adobe AcrobatなどのPDF作成ソフトを使って、PDFに出力します。このとき、たいていはデフォルトの設定で音符や音楽記号がテキスト情報として埋め込まれます。

音符がテキストとして埋め込まれているかどうか、PC上で確認するにはPDFを表示させて、マウスで音符をドラッグして選択します。音符の周りが矩形となって選択できる楽譜はテキスト認識できる楽譜です。