発想標語の入力方法は?

発想標語はスコアメーカーFX2 Proにある機能で、パレットにない記号を追加したいときに、自分で用意することができます。演奏方法も設定できますので、自分好みの演奏方法を設定することができます。
今回は、設定方法や作成例をいくつか紹介します。

   

 

 
    今回は、ビブラート(vib)という記号を新規に作成する手順を例に説明します。  
  1. 発想標語パレットの「新規」ボタンをクリックします。


     
  2. 「発想標語の設定」ダイアログボックスが表示されます。
     

     
  3. 使用する[フォント]を選択します。
    今回はビブラートの「vib」を入力しますので、「標準フォント」を選択します。

     
    ◆標準フォント 「楽譜の設定」の「フォント」で指定した標準のフォントを使用して記号を作成します。
    ◆記譜フォント Harp2フォントを使用して記号を作成します。
    ※Harp2フォントは、リファレンスマニュアルのP.428をご参照ください。
    ◆指定するフォント リストボックスからフォントを指定して記号を作成します。

      

  4. 楽譜上で表示させる記号の名前を入力します
    ここではビブラートの「vib」を入力します。


     
  5. [フォント]の大きさを指定します。
    「上下の矢印」ボタンをクリックしていくと、プレビューに「vib」の文字とサイズが表示されます。
    クリックして適当な大きさを指定してください。今回の場合は、「20T」とします。
    ※「T」はテンスと呼びます。テンスについてはこちらをご覧ください。
     

     
  6. [線の種類]を指定します。
    今回の場合は、波線を選択します。
     

     
  7. 『演奏方法』を選択します。
     

     
  8. 演奏する[対象]を選択します。
    今回は、「特定パート」を選択します。


     
  9. [演奏方法の種類]に「コントロールチェンジ(番号:値)」を選択します。
     

     
  10. [演奏方法の種類]の[値1][値2]に数値を入力します。
    今回の場合は、コントロールチェンジ#1 モジュレーションデプスでビブラートを実現するので、

    ◆[値1]→コントロールナンバーの「1」を選択、
    ◆[値2]→ビブラートの深さを設定します、ここでは「127」

    を入力します。

    ※KAWAI GM2 Wavetable SW Synthが対応するコントロールチェンジは以下のとおりです。
     
    番号 コントロールチェンジ
    0 バンク・セレクト・MSB
    1 モジュレーション・デプス
    7 メイン・ボリューム
    10 パン
    11 エクスプレッション
    32 バンク・セレクト・LSB
    64 ホールド
    - RPN・ピッチ・ベンド・センシティビティ(MSB0、LSB0)
    - RPN・チャンネル・ファイン・チューン(MSB0、LSB1)
    - RPN・チャンネル・コース・チューン(MSB0、LSB2)
      ※外部音源をご使用の場合には、外部音源に付属のMIDIインプリメンテーションチャートなどをご覧ください。


     

     

  11. 「発想標語の設定」ダイアログボックスの「OK」ボタンをクリックします。
    クリックすると発想標語パレットに「vib」の記号が追加されます。
     

     
  12. 作成した「vib」を楽譜上に貼りつけ、演奏してみましょう。
     
    下記の表は、他の記号を作成する際のご参考にしてみてください。
 
下記の表は、あくまで例としてあげており、必ずしもお客様の思い通りの演奏になるとは限りません。
意図しない演奏になった場合には、演奏方法の「値」の数値を変えてお試しください。
 
   
効果 表示 演奏方法
テキスト例 フォント 大きさ 線の種類 対象 演奏方法の種類 値1 値2 値3
指定した範囲を
スタッカートで演奏します
・スタッカートで
・みじかくきって
・Mute
標準フォント 16T かぎ付き点線 特定パート 持続時間(音価に対する比率%) 25 *** ***
ゆっくりとしたテンポで演奏します ・ゆっくり
・重々しく
標準フォント 16T なし 全パート テンポ(基準音符/分) 60 *** ***
スフォルツァンドを任意の文字列で表現します ・rfz
・特に強く
標準フォント 24T なし 音符 強弱(ベロシティ値 0〜127) 127 *** ***
TempoI を日本語で表現します ・元のテンポで 標準フォント   なし 全パート 曲の最初のテンポに戻す *** *** ***
スウィング演奏します ・swing 標準フォント 16T かぎ付き点線
なし
全パート スウィング 33 0 0
拍の表と裏にベロシティの変化をつけて、グルーヴ感を表現します ・groove 標準フォント 20T なし 特定パート スウィング 5 50 5