ドラッグ入力は、マウスボタンのクリックではなく、ボタンを押したままマウスを上下、左右に移動して離すという動作でおこなう入力方法です。 例えば、音符の種類や臨時記号の有無等に違いのある音符を連続して入力したい場合、対象の音符や臨時記号を何度も選び直しながら入力しなくても、 最初に選んだ音符入力カーソルのままドラッグ入力することで、貼り付ける音符の種類や臨時記号の有無を切り替えながら効率的に入力することができます。
音符を入力する際にドラッグ入力を使うと、音符の長さ(音価)と臨時記号の有無(音高)を同時に変更できます。
例えば、マウスカーソルが4分音符の状態で、マウスの左ボタンを押し下げたまま左にドラッグすると音価が短くなる方向に、右にドラッグすると音価が長くなる方向に変化します。
下にドラッグすると b 、さらにドラッグすると bb が音符に付加されます。 上にドラッグすると、n → # → Ü の順に付加されます。
2点記号は、終点の入力時にクリックではなくドラッグすることで、記号の種類や形状を変化させることができます。
繰り返し括弧の終点を入力する際にドラッグ入力を使用すると、上下で数字が、左右で右側を閉じるかどうかが変化します。
例えば、クレッシェンドの終点の入力時に上下にドラッグすると、クレッシェンドの松葉の開き具合を調整できます。
スラーの終点の入力時にドラッグすると、スラーの形状(深さ)を変形できます。
ドラッグ入力の感度は、ツール(T)メニューのオプション(O)で「オプション」ダイアログボックスを開き、「編集」ページで調節します。